子宮体癌で出血の特徴とは?
ここでは、「子宮体癌で出血の特徴」
についてお話します。
子宮体癌の初期症状としては
不正出血がありますが、出血には
何か特徴はあるのでしょうか?
そこで、今回は子宮体癌の
出血の特徴についてまとめました。
子宮体癌の原因と特徴
子宮体癌の原因は主に
エストロゲンの影響が大きいです。
しかし、その中にはエストロゲンとは
関係のない子宮体癌もあります。
エストロゲンと関係のある子宮体癌は
約80〜90%を占めており、
閉経前から閉経早期に発生しやすいです。
エストロゲンの影響で子宮内膜が
増殖しますが多臓器への転移は
あまりなく、予後も比較的良好です。
エストロゲンとは関係のない子宮体癌は、
子宮体癌の約10〜20%を占めます。
この子宮癌の原因は
癌関連遺伝子の異常となります。
60歳以降の女性が発生しやすいですが、
進行が早くリンパ節転移しやすいです。
さらに抗癌剤が
効きにくいため予後も不良です。
ほとんどの子宮体癌は予後良好ですが、
自分が必ず予後良好であるとは限りません。
子宮体癌になりやすい人とは、
閉経が遅い方や出産経験がない、
更年期の治療でエストロゲン補充療法を
受けた方はリスクが高いです。
乳癌治療でタモキシフェンを
投与された方もリスクが高いです。
タモキシフェンは子宮内膜で
エストロゲンと同じ作用があるからです。
しかし、子宮体癌の原因は
エストロゲンだけではありません。
食事の欧米化や高血圧、糖尿病、肥満、
近親者に癌患者がいる方はリスクが高く、
生活習慣にも影響を受けることがあります。
子宮体癌の不正出血やその他の症状
子宮体癌の症状である不正出血は
子宮体癌患者の約90%が発生しています。
その1番の特徴は生理とは
関係のない出血です。
でもお話したように、
少量の出血が長期間続き、
それがだんだんと増えていきます。
一時的に出血が収まることがありますが、
ほとんどが数時間程度です。
血液は褐色なのが多いですが、
個人差があります。
他には特に目立った特徴はありません。
生理とは関係のない時期に不正出血が
あった場合は早めに病院を
受診することを勧めます。
次に目立つ症状はおりものです。
おりものが水っぽかったり
黄色や褐色になりますが、
除々に血性や肉汁状になり、
最終的に膿状で悪臭を伴い量も多くなります。
子宮内に血液や分泌物などが溜まるため、
急激な下腹部痛も出現したり、
排尿時痛や排尿困難などが出現します。
このように、子宮体癌の不正出血は
生理とは関係がない、除々に増え続けていく
といった特徴がありますが、
他には大きな特徴がありません。
自分で不正出血か判断するよりも、
医師により判断してもらった方が確実ですし
安心感につながります。
もし子宮体癌のリスクが高い方は、
早めに子宮体癌の検査を受けてみてください。